藤浪 開幕カード中日戦登板も メッセとコンビでG倒逆算ローテ

[ 2014年12月21日 05:50 ]

藤浪は練習を終え記者の質問に答える

 阪神・中西清起投手コーチ(52)が20日、来季開幕からG倒ローテを組む構想を掲げた。今季最多勝と最多奪三振の2冠を獲得したメッセンジャーが最有力と目され、藤浪も参戦意思を示している開幕投手争いに言及。開幕3カード目に巨人3連戦が控える日程面も選考レースの重要要素とする考えを明かした。

 阪神野田駅前「ウィステ野田阪神」のファンイベントに大和と今成とともに参加した投手部門の責任者。名前を挙げた開幕投手候補は3人だった。「メッセンジャー、能見に藤浪を含めた中でコンディションのいいやつだろうな。最終的に決めるのは監督。今年も公表はしなかったが、2月のキャンプの時点で本人(能見)には伝えた」。前例にならえば、3月のオープン戦を逆算調整に当てるためにも今年同様に2月中には大役を絞り込む方針がうかがえた。

 人選を進める上で大きな要素を占めるのは試合日程だ。「開幕から中日、ヤクルト、巨人の順番で当たる。その辺のことも考えたい。メッセと藤浪を同じカードに入れることも考えている」。球宴期間までの前半戦で計5カードが組まれた巨人戦は4カードが週末に集中した。同コーチは「最初から間隔を詰めることは考えていない。先発は6人をそろえる」とも明言。順当に進めば、開幕3連戦を任された3人が重点的に巨人戦にも登板することになる。

 同じ長身右腕で速球派という特長を持つメッセンジャーと藤浪に関しては「同じカードで使うなら続けない。間にタイプの違う投手を挟みたい」と具体的な起用法にも触れた。一方が開幕投手なら、もう一方は開幕3戦目。2戦目には能見や岩田ら左腕を組み込む布陣が理想型か。2位とはいえ、7差も離された宿敵打倒へ春から照準を定めていく。

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2014年12月21日のニュース