巨人ドラ1岡本 “驚速”後援会発足 デビュー前にゴジラ超え

[ 2014年12月21日 05:30 ]

松井超え驚速後援会発足!橿原磯城リトルシニアの後輩たちと記念撮影する岡本(中央右)と同リトルシニア野球協会の松本宗弘会長(中央左) 

 期待の大きさを物語る超スピード発足だ。今秋ドラフトで巨人から1位指名を受けた智弁学園・岡本和真内野手(18)の後援会が発足していたことが20日、分かった。ドラフト指名直後の10月末に、地元の奈良県橿原市内の企業約30社が中心となって設立され、来春から本格的に活動を開始する。新人のシーズン前の後援会発足は極めて異例となる。

 岡本が中学時代に所属した「橿原磯城(しき)リトルシニア」野球協会会長で、後援会会長も兼任する松本宗弘氏は「慌ててケガせず40代まで頑張ってほしい。そのために我々がしっかりとサポートしていきたい」と説明した。

 巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏は、1年目のプロデビュー前の93年1月に地元・石川県根上町(現能美市)で後援会が発足。現在、侍ジャパンの4番に座る日本ハム・中田は、1年目の春季キャンプ中の2月だった。球界を代表する大砲たちをしのぐ早さで、今秋に発足した。

 今春センバツで1試合2本塁打を放つなど、高校通算73本塁打の怪物スラッガー。後援会では応援ツアーや地元でのイベントのサポートなどを全面的に行い、岡本が長嶋茂雄(現巨人軍終身名誉監督)に続けと「4番・サード道」を歩む環境づくりを整える。

 岡本も期待に応えるための自覚は十分だ。毎年、年明けにノロウイルスに感染して寝込んでいるといい「今年は初詣にも行かずに人混みを避けて、おとなしく家やグラウンドでやれることをやります」と予防策にも余念がない。現在はランニングや素振り、ロングティーなどで体づくりと基礎体力向上に励んでいる。

 原監督は岡本の来春キャンプでの1軍入りについて「十分にあるでしょう。可能性を強く持った選手」と大抜てきの可能性も示唆している。最終的には新人合同自主トレの動きを見てからの判断となるが、金の卵は「そう言っていただけるのはありがたい。(合同自主トレ)初日から動けるように準備して、そこで自分はしっかり頑張りたいです」と力を込めた。

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