虎ドラ3江越、本塁打王獲る!初対面“先輩”新井から刺激

[ 2014年12月16日 05:30 ]

広島・新井貴(左)にあいさつする阪神ドラフト3位・江越

 阪神のドラフト3位・江越大賀外野手(21=駒大)が15日、駒大の東都大学秋季リーグと明治神宮大会の優勝を祝し都内のホテルで開催された祝賀会に出席し、阪神の背番号25の先輩である広島・新井貴浩内野手(37)と初対面した。刺激を受けた後輩は、新井が獲得している本塁打王のタイトルを将来的に獲得することを宣言した。

 目標はデカい方がいいに決まっている。自らに重圧をかけるかのように、江越は何の迷いもなく言い切った。大口ではない。実現できる自信があるからこそだった。

 「そこ(タイトル)を目指して頑張る。ホームラン王を獲れるように頑張りたい」

 脳裏には、駒大の先輩で、この日、初めて対面しあいさつした新井がプロの世界で放ってきた、数々の美しい放物線が浮かんでいたのだろう。「打った瞬間にそれとわかる本塁打を打てるのは、限られた選手だけ。そういう選手になりたいですね」。目指すべきは、甲子園に詰めかけた虎党の視線をくぎ付けにするような、どこまでも遠く飛んでいきそうなアーチだ。「新井さんは打球が強いし飛距離もすごい」と敬意を払った後、「負けないように頑張りたい」と続けた。

 阪神の右打者で本塁打王を獲得したのは1975年の田淵幸一氏(スポニチ本紙評論家)が最後。球団打者としては、86年のランディ・バースまでさかのぼる。当時はラッキーゾーンが設置されており、打者有利な時代でもあった。時が過ぎ、ラッキーゾーンはなくなり、変化球の種類も増すなど投手全体のレベルは向上していると思われる。だが、壁が高いほど燃えるのが江越という男だ。

 「今はしっかり走ったりキャッチボールをしたりして鍛えています」

 寸暇を惜しんでプロで戦い抜くボディーを形成するべく、トレーニングに励んでいる。来年1月の新人合同自主トレ開始まで残り約3週間。スタートダッシュでつまずかないように、意識も高く持っている。

 阪神での背番号も25に決まっている。「大学1年の時から25番をつけていたので、その番号をまたつけられて嬉しい。プロでも自分の番号にしたい」と新井から受け継いだ番号の真の奪取宣言も飛び出した。闘志を胸に秘め「本塁打王」という究極目標に向かって、江越は精進していく。 

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