キヨシ監督 グリエル残留で“混セ”予言「巨人独走ありえん」

[ 2014年12月16日 05:30 ]

駒大野球部祝賀会に出席したDeNA・中畑監督

 なかば諦めかけていただけに、喜びもひとしおだった。DeNAがグリエルと来季残留で大筋合意。再び「キューバの至宝」を手に入れた中畑監督は喜色満面だ。この日、都内で行われた母校・駒大の優勝祝賀会に出席し「これ以上ない喜びだね。後は投手陣が整備できれば、優勝宣言できる。これで混セになるのは間違いない。(巨人の)独走はありえないよ」と口も滑らかだった。

 今オフの最大の懸案がグリエルの動向。6月から加入し、62試合で打率・305、11本塁打、30打点の好成績を残した。中畑監督は来季の残留を望んだが、2年連続で日本一を逃したリーグ覇者の巨人も参戦したことで争奪戦は激化。この日、高田繁GMは「そういうこと(大筋合意)だね。彼がうちに来たいと言っているのが一番大きい」と勝利宣言した。契約内容は複数年も用意していたが、1年契約の年俸5億円とみられる。21歳の大型遊撃手で、弟のユニエルキス・グリエルも2年契約で獲得する。

 今季は4月終了時で借金11と出遅れたが、グリエル加入以降は持ち直し、7、8月は24勝18敗と勝ち越した。そのグリエルが来季は開幕から出場できることは大きい。「4番の筒香は決めている。その前後を外国人で固める。相手の嫌がる打線といえるね」と中畑監督。左の和製大砲を、同じ右打者のグリエルと獲得したロペス(前巨人)で挟む新布陣で、就任4年目となる来季に臨む。

 グリエルは国内リーグ終了後の3月に来日予定。7月にはキューバ代表が国際大会に出場するため、1カ月近くチームを離れる見込みだ。キャンプ不参加となれば内野の連係に不安が残るが、中畑監督は「(本人が望む)三塁ならそんなに時間はかからない」と三塁で起用する意向を示した。

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