豊田大谷高元監督の「無罪主張は残念」 野球部員暴行で被害者両親

[ 2014年8月26日 16:44 ]

 野球部員を暴行し肋骨を折った疑いで愛知県豊田市の私立豊田大谷高の野球部監督が逮捕された事件で、被害に遭った元部員の両親は26日、弁護士を通じて「監督だった川上貴史被告(34)が暴行を認めながら無罪を主張しているのは残念」とのコメントを出した。

 県警は傷害容疑で逮捕したが、名古屋地検岡崎支部は暴行罪で起訴した。暴行と骨折の因果関係を立証できないと判断したとみられるが、両親はコメントで「川上被告の暴力により骨折したことは事実」と主張した。

 元部員側の代理人を務める安本卓史弁護士は記者会見で、インターネット上に川上被告を擁護する意見が書き込まれているとして「安易に加害者をかばえば体罰の温存につながる」と批判した。

 起訴状などによると、川上被告は監督だった昨年7月、学校のグラウンドで練習中の1年生男子部員が疲れて座り込んだとして顔や頭を殴り、脇腹を蹴ったとしている。

 川上被告の弁護人は「罰するだけの違法性はない」と無罪を主張している。

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2014年8月26日のニュース