デーブ采配決まった 来日初のAJ4番外し機能

[ 2014年7月14日 05:30 ]

<楽・ロ>初回2死二、三塁から嶋のタイムリーでこの回4点目の生還をしたラッツに声を掛ける大久保監督代行

パ・リーグ 楽天7-4ロッテ

(7月13日 コボスタ宮城)
 はまった。鮮やかに決まった。雨が降りしきるコボスタ宮城のスコアボードに、初回の「4」がさんぜんと輝いている。

 「最下位だからいろんなことができるし、やらないといけない」

 速攻の4点、そしてロッテ・涌井攻略にはタネがある。楽天・大久保監督代行が振るった大なた。メジャー通算434発のジョーンズを初めて4番から外した。来日223試合目。不動の4番を3番に上げると、新4番にはラッツ、いつもは3番の銀次を5番に。それが見事に機能したのだ。

 初回無死一、三塁の第1打席。ジョーンズは死球を受けた。厳しく内角を攻められた結果で、これで涌井は内角に投げづらくなった。続く4、5番が連続適時打。ラッツは「ランナーを還す仕事ができてよかった」と言い、銀次も「5番でもいつも通り行ったのが、いい結果になった」。ジョーンズの存在感がもたらした4点だった。

 「出塁率もいいし、初回にホームラン打者に回ることでプレッシャーも掛けられる」。大久保監督代行は一発の魅力とともに、打率・223ながらリーグ4位の出塁率・383に着目。ジョーンズは初回の死球後も2四球を選び、無安打で2得点に絡んだ。

 試合前に大久保監督代行から直接、打順変更を告げられた主砲は言った。「チームの求めている役割はできた。いいつながりで得点できた。(打順は)1番から9番のラインアップに入ればいい。チームの勝利のためにやってるから」。前日、球審の判定に荒れた姿はない。勝利へと導いた主砲の喜びにあふれていた。

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2014年7月14日のニュース