サブロー 虎戦連敗7で止める3打点「若いやつらには…」

[ 2014年5月26日 05:30 ]

<神・ロ>7回表1死一、三塁、中犠飛を放ってナインとハイタッチをかわすサブロー

交流戦 ロッテ5―2阪神

(5月25日 甲子園)
 プロ20年目。何度も経験している光景にロッテの4番・サブローは沈着冷静だった。3回、1点を先制し、なお2死二、三塁。目の前で井口が敬遠気味に歩かされた。

 「井口さんはいい打者なので当然。(満塁の)チャンスをもらえたわけやからラッキーやなと思った」。右前にはじき返す2点適時打。7回にも中犠飛を放ち、計3打点で交流戦無傷の5連勝(通算6連勝)に貢献した。ロッテは05、06年に交流戦を連覇。サブローは「つなぎの4番」としてチームをけん引したが、あれから8年がたっても勝負強さは健在だ。規定打席不足ながら打率・327と好調で「年を取ったら経験しかない。まだまだ若いやつらには負けない」と胸を張った。

 55歳にして米独立リーグで現役復帰した元同僚のフリオ・フランコにも刺激を受けた。98年にロッテに復帰した当時を思い出す。「ナイターでも朝5時に起きてウエートをやっていた。尊敬していたし、彼ならやれると思った」。サブローは来月1日に38歳を迎えるが、フランコに比べればまだまだ「若手」である。

 アメリカンジョークにも刺激を受けた。20日ヤクルト戦(QVCマリン)で走塁中に左太腿裏を痛め、4試合ぶりの復帰。試合前、4番の代役を務めていたクルーズから「リラックス」を連発され「うっとうしかった」と苦笑いする。日本一に2度導いた自負がある。4番の重圧を楽しむようにバットを振り抜いた。

 11年から続いた阪神戦の連敗も7でストップ。今季は開幕5連敗でスタートしたが、対照的な交流戦スタートだ。「交流戦で勢いをつけたいね」とサブロー。「交流戦のロッテ」の勢いは止まりそうにない。 

 ▼ロッテ・角中(27歳の誕生日に1安打3四球で全打席出塁)スタンドからのハッピーバースデーはやっぱりうれしい。

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