大瀬良 無休宣言!スマホアプリ駆使して「毎日走っています」

[ 2013年12月30日 05:30 ]

無休宣言をした大瀬良

 広島にドラフト1位で入団した大瀬良大地投手(22=九州共立大)が29日、1月10日からの新人合同自主トレに備え、年末年始も無休で体づくりに励むプランを明かした。日常生活でも持ち歩く“武器”をフル活用し、実家のある長崎・大村でも毎日欠かさない自己鍛錬。努力の才能が光る右腕は、プロ戦士に交じっての始動に向け、準備に余念がない。

 実家に帰省中の大瀬良にとっては、何ら特別なことではなかった。大晦日(みそか)まで動くだけでは飽き足らず、元旦から即座に励むトレーニング。プロを目指し、様々な努力を積み重ねてきた右腕は、“なぜ、そんな質問をするの?”と言わんばかりの顔つきで断言した。

 「年末年始も家で動きますよ。大学時代からそうですが、完全休養日をつくりたくないので」

 ただ、実家周辺にジムなどのトレーニング施設はなく、「やろうと思っても、できることは限られる」と言う。ストレッチに始まり、友人の手を借りて行うキャッチボール。さらにはランニング…。右腕には、しかし、普段から愛用する心強い“武器”があった。

 スマートフォンにダウンロードした、距離を測定・設定するアプリケーション。ルーキーはこれをランニングの際にフル活用する。実家近くを周回する6キロ、10キロのコースを設定。自らに毎日10キロ走、20キロ走のハードワークを課すという。

 「距離を選べばコースを設定してくれる。これを使って毎日走っています。10キロで足りないと思えば、もう1周走ることもありますよ」

 広島に1位指名されたドラフト会議以降、右腕のもとにはマスコミの取材が殺到。12月6日から16日までは、母校・長崎日大高で教育実習をこなした。あまりの多忙さに「練習量が足りない」と漏らしたことも。それでも毎日、時間を見つけては体を動かしてきた。

 何しろ、努力を惜しまぬ才能の持ち主。高校時代はプロになるため1日最大7食を自身に課し、大学時代は後輩の模範になるよう最前列で授業を受け、文武両道を貫き通した。球団関係者からは早くも「大瀬良はまじめだから心配ない」と言う声が挙がるほど、22歳は自らを厳しく律する。

 「高校、大学時代からけっこうキツイ練習をしてきた自負があります。いい準備をして合同自主トレ、キャンプに臨めるようにしたいですね」

 三が日が明けると、大学へ場所を移してメニューを強化する予定。即戦力の誉れ高い黄金ルーキーは、準備万端でプロでの門出に臨む。

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2013年12月30日のニュース