中日・西山球団代表　ＦＡ交渉の情報「一切話さない」

　交渉ごとは極秘裏に進めていく。中日・西山和夫球団代表（６４）が１４日、ＦＡ交渉に関しての一切の情報を開示しない方針を示した。

　異例の方針と言える。同代表は「公表できるのは最後だけ。途中経過は一切、話すつもりはありません」と断言した。通例なら対象選手に誠意を示すため、いち早く獲得意思を表明。速やかに１５日以降に解禁となる交渉の日程を決めるが、中日は手順を公表しない。自軍の存在、条件をマネーゲームの材料としない、などのことが理由としては考えられるが「こういう理由で、ということも申し上げるつもりはない」と代表は強硬姿勢を崩さなかった。

　落合ＧＭの方針であるかを問われた代表は「球団の、私の方針です」と言い切った。落合監督時代の０７年には西武からＦＡ宣言した和田を獲得するなど、ＦＡ補強の実績があるだけに、中日の水面下の動きが、がぜん注目度を帯びてきた。