ソフトB李大浩獲り!年俸4億円3年以上の大型契約を用意

[ 2013年11月15日 05:30 ]

オリックスの李大浩

 オリックスを退団することが決まった李大浩(イ・デホ)内野手(31)の移籍先として、ソフトバンクが最有力となった。今季が2年契約最終年の同選手に対して残留交渉を続けてきたオリックス・瀬戸山隆三球団本部長(60)が14日、退団することを明らかにした。大リーグ挑戦の可能性も残す同選手に対し、ソフトバンクは4億円を年俸ベースとした3年以上の複数年契約を用意しているとみられ、今季は固定できなかった「4番」獲りにも全力を尽くす。

 ソフトバンクにとっては「朗報」だった。オリックスの瀬戸山隆三球団本部長はこの日、今季4番で141試合に出場し、いずれもチームトップの打率・303、24本塁打、91打点をマークした李大浩が退団することを明らかにした。今季が2年契約最終年の韓国人スラッガーに対しては当初の2年総額8億円から3年10億円まで上積みして残留交渉を続けてきたが、代理人から10日に「この中身ではイエスとは言えない」と連絡があったという。李大浩自身も韓国の通信社「聯合ニュース」に、「オリックスはとてもいいチームだったが、情だけでは契約できない。この提示額では残留できない」と話した。

 退団が決まったことで、移籍先の本命として浮上するのがソフトバンクだ。すでに獲得に向けて水面下で調査を進めてきており、年俸ベースが4億円の3年以上の大型契約を提示する用意があるとみられる。小林至海外担当兼中長期戦略担当部長は「コメントは差し控えさせていただきます」とした上で、補強ポイントについては先発投手と同時に「打線で言えば4番打者」と明言した。

 今季のソフトバンクは12球団トップのチーム打率・274、660得点を記録したが、「4番」を固定できなかった。松田の81試合が最高で、退団したペーニャ、ラヘア、さらに柳田、そして最後は内川と計5選手が務めた。「軸」となる選手がいなかったことで、勝負どころで打てず、チームは5年ぶりのBクラスに終わった。

 すでに11年のメキシカン・リーグ首位打者カニザレスを獲得してはいるが、今オフの外国人補強については秋山監督も出席した10月の編成会議で、実力がある程度把握でき、比較的リスクの少ない「国内組」重視を確認。その点で、李大浩はこれ以上ない人材だ。

 後藤芳光社長兼オーナー代行の掲げる「青天井補強」。4番の引き抜きは自軍の戦力アップと同時に、同リーグのライバル球団に大きなダメージも与える。

 ◆李大浩(イ・デホ)1982年6月21日、韓国・釜山生まれの31歳。慶南高から01年に韓国ロッテに入団。06年に韓国球界で22年ぶりとなる3冠王。10年には世界記録の9試合連続本塁打を放ち、2度目の3冠王を獲得した。08年の北京五輪では大会最多タイの3本塁打、打率・360、10打点の活躍で金メダルに貢献。09年の第2回WBCにも出場した。1メートル94、130キロ。右投げ右打ち。

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2013年11月15日のニュース