楽天アジアS4番は2軍2冠王 期待の5年目・中川

[ 2013年11月15日 05:30 ]

クラーク博士の「少年よ大志を抱け」のポーズを作る楽天・中川大志

 楽天の星野監督が、15日のアジアシリーズ初戦・義大戦(台中)で23歳の中川を「4番・一塁」に抜てきする考えを明かした。「可能性があるヤツに経験を積ませるのが俺の仕事だ。(中川が)何かのきっかけで火が付くか分からないから」と説明した。

 中川はプロ5年目の今季、1軍では1試合の出場のみ。プロ通算でも10試合の出場しかない。それでもイースタン・リーグでは打率・303、15本塁打、71打点で、本塁打と打点の2冠に輝いた。10年には台湾で行われたインターコンチネンタル杯の日本代表にも選出されており、将来の楽天を背負う長距離砲として期待されている。中川の本職である三塁のレギュラー、マギーは今大会に参加しておらず、来季の去就も現時点では不透明。中川にとっては格好のアピールの場となる。

 この日、星野監督から「4番を打ちたいか?」と言われた若き大砲は「打ちたいです」と即答。フリー打撃でも鋭い打球を飛ばし指揮官にアピールした。「自分の長所でもある打撃でアピールしたい。チームの勝利に貢献できるように一生懸命やります」と決意を口にした。今季、投手陣では同じ年齢の則本、辛島らが活躍しただけに中川も負けてはいられない。

 ◆中川 大志(なかがわ・たいし)1990年(平2)6月8日、愛知県生まれの23歳。桜丘では父・明智監督の指導の下、高校通算32本塁打ながら甲子園出場なし。08年ドラフト2位で楽天入団。2年目の10年9月22日の日本ハム戦(札幌ドーム)で1軍初出場。2軍では11年に打点王獲得。今季は本塁打王、打点王の2冠。1メートル86、92キロ。右投げ右打ち。

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2013年11月15日のニュース