上原&田沢がVパレード 地元のV決定は95年ぶり

[ 2013年11月3日 06:00 ]

パレード前、日本総領事から表彰される上原浩治と田沢純一

 6年ぶりにワールドシリーズを制覇したレッドソックスの優勝パレードが2日(日本時間3日未明)、ボストン市内で行われ、観光に使われる水陸両用車のフロントにひげをつけた車に乗った上原と田沢は、本拠地球場のフェンウェイ・パークを出発して市街地を回った。

 地元での優勝決定は1918年以来で、ボストンは95年ぶりの快挙の喜びに包まれた。沿道を埋め尽くしたファンからの「コージ」コールに、上原は「最高ですね」と笑顔を見せた。「胴上げ投手」となったカージナルスとの第6戦直後はさすがに疲弊しきっていたが、散髪も済ませ、すっきりした表情で家族とともにファンに手を振った。

 紙吹雪が舞う中、主軸のペドロイアは「ここで選手として育ててもらってきた。最高の気分。キャンプ初日から世界一を目標に掲げてきたが、毎年やりたい」と興奮気味に話した。

 パレード途中には、4月15日に連続爆破テロに見舞われたボストン・マラソンのゴール地点で一時停止。外野手ゴームズが車を降り、ワールドシリーズトロフィーとボストンの地域コード(市外局番)「617」と入ったユニホームを置いた。犠牲者に追悼の意をささげると、沿道のファンたちが「ゴッド・ブレス・アメリカ」を斉唱。悲劇を乗り越えた市民との特別な時間は、上原にとって忘れられない一日となった。

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