星野監督 連投でも決めていた「どうしたって田中が行くと」

[ 2013年11月3日 22:22 ]

<楽・巨>星野監督がついに日本一の舞い

コナミ日本シリーズ2013 楽天3―0巨人

(11月3日 Kスタ宮城)
 歓喜の輪ができたマウンドに向かう楽天・星野監督の目はぬれていた。永遠のライバル、巨人を下しての日本一。選手に囲まれると帽子を取って一礼した指揮官は、ナインの手で9度、涙雨降る地元・仙台の夜空に舞った。

 「7戦まで来てこんなうれしいことはない。最高!」と絶叫。

 シーズンの最後を飾るにふさわしい結末だった。9回、前日160球を投げた田中がマウンドへ。

 「考えられないような継投なんだけれども、どうしたって田中が行くと。彼がいたから日本シリーズに出れた。最後はあいつ(田中)がふさわしいだろうと。彼に託した」

 胸の内を明かすと、満員のスタンドから大歓声が湧き上がった。

 中日、阪神と監督を務め、選手時代から闘志を燃やし続けた巨人を破っての日本一。

 「私のことなんてどうでもいい。(球団創設)9年目で日本一になった。よく私の罵倒(ばとう)に耐えたなと」

 楽天の監督に就任して3年。最後まで選手を称え、栄光をかみしめた。

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2013年11月3日のニュース