曽根青龍野球部初出場V 木谷が6安打完封

[ 2013年8月13日 06:00 ]

優勝した曽根青龍野球部ナイン

高円宮賜杯第33回全日本学童軟式野球準々決勝 曽根青龍野球部(兵庫)1―0JBC玉城(三重)

(8月12日 神宮)
 神宮球場で決勝を行い、曽根青龍野球部(兵庫)が、1―0で強豪のJBC玉城(三重)を下して、初出場初優勝。兵庫県勢としては88年以来、3度目の栄冠に輝いた。先発の木谷駿主将(6年)は6安打完封。打っては神沢広人内野手(6年)が、5回2死二塁から決勝の左越え適時二塁打を放った。

 最後の打球は自らさばいた。1―0の7回2死二、三塁。一打サヨナラのピンチ。先発の木谷主将(6年)は、高いバウンドの投ゴロを素早く処理し、一塁へ送球した。初出場初優勝。両手を突き上げた右腕の元にナインが駆け寄り、あっという間に歓喜の輪ができた。

 「最後は少し疲れがあった。腕をしっかり振ることだけ考え、1点もやらないと気合で投げた」

 ここまで4試合で29点を挙げたJBC玉城打線を、6安打完封。今大会通算でも3試合16回2/3を投げ2失点と抜群の安定感を誇った。「同じ直球でも速さを変えている」と3種類の直球を駆使。1点リードの6回1死一塁の場面では、4番・加藤(6年)に右越えの打球を許し、一度は本塁打と宣告された。しかし審判団の協議により二塁打に訂正。なおも二、三塁だったが続く中軸を打ち取りピンチをしのいだ。

 試合後には西尾大安監督(37)と中学時代にバッテリーを組んでいた中日のベテラン捕手・小田が、遠征中の休日を利用して曽根青龍ベンチを訪問。「勝ち上がるたびに“頑張れ”って電話してたよ」と幼なじみの快挙を喜んだ。

 厳しい指導で選手を鍛え上げ、就任6年目で悲願を達成した指揮官は「監督に就任した時から全国制覇を目指すチームづくりをしてきた。子供たちはよう頑張った」と笑顔で選手を称えた。

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2013年8月13日のニュース