マー君 新記録に「うれしい」も「目標はそこではない」

[ 2013年8月9日 21:51 ]

<楽・ソ>開幕16連勝の日本記録を達成した田中は記念ボードを手にファンの祝福に応える

パ・リーグ 楽天5―0ソフトバンク

(8月9日 Kスタ宮城)
 楽天の田中は9日の本拠地でのソフトバンク戦に登板し、7回4安打無失点と好投。今季開幕から無傷の16連勝とし、81年の間柴茂有(日本ハム)と2005年の斉藤和巳(ソフトバンク)を抜かしてプロ野球新記録を達成した。また、昨季からの連勝も20に伸ばし、51~52年の松田清(巨人)と57年の稲尾和久(西鉄)が持つ連勝記録にも並んだ。

 ウイニングボールをしっかりとポケットに入れてヒーローインタビューに臨んだ田中は、「うれしいですね」と笑顔。「神様、仏様、稲尾様」と言われた稲尾に連勝記録が並んだことについて「偉大な方に並ぶことができてうれしい」としながらも「目標はそこではないので、次も頑張っていきたい」と早くも気持ちを切り替え、力強く語った。

 しかし星野監督は「すごいね、想像つかないね。偉大な投手に巡り会えて幸せだと思います。相当プレッシャーもあったと思うけど、一つ一つ乗り越えて、自分に目標を持ってきちっとやってるよね」と脱帽した様子。2009年、当時楽天の指揮官だった野村克也氏が「神様、仏様、田中様。稲尾2世ができたねえ」と語っていたが、田中は今季、稲尾超えの42イニング連続無失点を達成すれば、連勝記録でも並んだ形だ。

 チームも2連勝で、貯金を20の大台に乗せた。しかし、星野監督は「もっともっと貪欲にいきたい」とキッパリ。この日は92球で余力を残して降板した田中も、チームの悲願の初優勝に向けて目標を定めていた。

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