新たな入札制度を早急に!選手会 複数球団と交渉可能な制度求める

[ 2013年8月9日 06:00 ]

 労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)は8日、失効していることが判明したポスティング・システム(入札制度)に代わる大リーグ移籍のための新制度の早期策定を求めた。

 松原徹事務局長は「大リーグにはしっかり対応してほしい。少しでも早く新制度をつくってもらいたい」と主張。選手会は7月に札幌市内で行われた運営委員会で、選手にも現状を報告している。

 10年オフには楽天・岩隈(現マリナーズ)の交渉権をアスレチックスが落札したが、1回目の契約交渉が決裂すると、ア軍は一方的に交渉打ち切りを通告。日本国内では「ア軍の入札は他球団への移籍の妨害行為」とする見方が広がった。そのため選手会は、入札の1~3位など、複数球団との交渉が可能な制度を求めている。選手会の山崎卓也弁護士は「1球団が駄目なら終わりではなく、複数球団との交渉を認めるように働きかけていきたい」と話した。

 また、新制度が早期に策定されれば、今オフにもメジャー入りする可能性のある田中将大投手(24)が在籍する楽天の球団幹部は「まだ何も聞いていない」と語るにとどまった。

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2013年8月9日のニュース