阪神 Gマジック点灯許さん!延長11回、俊介V打で連勝 

[ 2013年8月9日 06:00 ]

<広・神>11回無死一、三塁、右前適時打を放つ俊介

セ・リーグ 阪神1-0広島

(8月8日 マツダ)
 ホームにようやく届いた。0―0の延長11回無死一、三塁。ここで4番マートン…ではなく、途中出場の阪神・俊介。足のスペシャリストは追い込まれたが、今村の内角147キロ直球に必死に食らいついて右前に運んだ。今季初の決勝打で巨人のマジック点灯を阻止した。

 「あそこ(右前)を狙って打った。とにかくつなごうと。最終的に勝ってよかった」

 重苦しい展開だった。中村恭に6回までわずか1安打。7回には無死満塁の絶好機を築いたが、代打・桧山の一ゴロ併殺打で無得点に終わった。この時、マートンに代わって代走で出場した俊介は三塁から生還できなかったが、11回に「4番」として走者を還す役目を見事に果たした。試合前の打撃練習中にはOBで広陵の大先輩でもある金本知憲氏(スポニチ本紙評論家)から頭を叩かれ、カツを入れられた。闘魂を注入された25歳は、地元の広島でヒーローになった。

 投手陣も踏ん張った。先発の秋山が6回まで無失点に抑え、7回から2年目右腕の松田ら救援陣5人も無失点で完封リレーした。そして、ベンチ入りの野手15人全てを使い切り、4時間24分の総力戦を制した。「執念。選手がそういう気持ちでやってくれた」と和田監督。2カード連続の勝ち越しで、またも自力優勝消滅の危機をしのいだ。殊勲の俊介は「後半戦はこういう試合が多くなる。自分のプレーをやるだけ」とチームを代弁するように言った。

 ▼阪神・鳥谷(11回に14試合連続となる右前打)とりあえず、右方向に打ってつないでと思った。

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2013年8月9日のニュース