菅野で5500勝だ!“背番号19の系譜”上原に続く

[ 2013年5月25日 06:00 ]

練習中にグイッと腕をまくる巨人・菅野

 球史に名を刻むチャンスが巡ってきた。開幕から順調に白星を積み重ねてきた巨人・菅野が、交流戦首位と好調なオリックスを迎え撃つ。

 「(オリックスは)強いですよね。打撃がいい。長打を打てる選手が多いと思います」

 勝てば阪神・メッセンジャーに並びリーグトップタイの6勝目となるが、チームにとっても12球団最多の通算5500勝という節目の白星となる。過去、4000勝は桑田真澄、4500勝は同じ背番号19を背負った上原浩治が勝利投手。また5000勝は上原がセーブを挙げるなど、その時代のエースが節目の試合を飾ってきた。開幕から先発ローテーションを守り、チームトップの5勝を挙げている新人右腕ならば、節目の試合に先発するにふさわしい。

 交流戦初登板となった前回18日の西武戦(東京ドーム)では9回1失点、プロ入り最多の136球の熱投。勝ち星こそ逃したが、気迫あふれる投球でチームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「体力的には大丈夫です。自分が出せるのは若さだけなので」。前回から中6日での登板となるが、疲労はまったく感じさせなかった。

 対するオリックスはリーグトップの打率・329の李大浩(イ・デホ)、同6位のバルディリスのほか、最近2試合で3本塁打の糸井も控えるなど打線が好調。だが、菅野はすでにオリックス打線の特徴を頭に叩き込んでいる様子だ。「糸井さん、李さん、バルディリスさん、高橋信二さん…」とすらすら名前を挙げ、「ポイントになる打者の前に走者を出さないようにしたい」と対策を口にした。

 かつてのエースたちと同じように、チームに節目の勝利をもたらす。それが菅野の器の証にもなる。

 ▽各球団の通算勝利数 巨人に次ぐのは中日で4861勝。以下、阪神が4854勝、オリックスが4821勝、ソフトバンクが4782勝、西武が4331勝と続く。最少は9年目の楽天で512勝。

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2013年5月25日のニュース