打って守って走って秋山劇場 4安打好返球決勝ホームイン

[ 2013年4月7日 06:00 ]

<オ・西>8回1死一、二塁、後藤の打球を捕球しバックホームする秋山

パ・リーグ 西武4-1オリックス

(4月6日 京セラD)
 刺して、打って、そして突っ込んだ。西武の3年目・秋山が大奮闘。逆転勝利をもたらし、チームは単独首位を守った。

 「技術的なことより、とにかく(走者を)刺せて良かった」。渡辺監督も「プロのプレーだった」と称賛したのは、同点の8回の守備だ。1死一、二塁。後藤の安打は、中堅・秋山の目の前でイレギュラーして高く弾んだ。左手を目いっぱい伸ばして捕球し、難しい体勢から本塁へワンバウンドでストライク送球。二塁走者・T―岡田のホームインを阻止した。

 打っても自身5度目の4安打をマークした。勝ち越し点を防いだスーパープレーの直後、9回には先頭打者として左前打で出塁。オーティズの右前打で二塁から一気に本塁に突入した。捕手の伊藤と激突しながら、勝ち越しのホームイン。痛めた左足は腫れ上がったが「こんなの何でもない」と力を込めた。

 「きのうが何をやっても駄目な日だったんで…。悔しさが残っていた」。前日のオリックス戦(京セラドーム)では1点を追う4回、二塁走者としてオーティズの中飛に飛び出した。タッチアップで三塁に進めない走塁ミス。加えて3三振と散々だった。試合後には宿舎で先発・岸の部屋を訪れ「すみませんでした」と謝罪した。この日の試合前には、渡辺監督から声を掛けてもらった。「監督にああやって話をしてもらって、胸のつかえが取れた」。そして必死のプレー。走攻守に思いを込めた。「まだまだ取り返していない」と秋山。若獅子の目はギラギラと燃えていた。

 ▼西武・菊池(6回6安打1失点)悪い時は悪いなりに試合をつくらないといけない。

 ▼西武・石川(8回に同点の中前打。4年目でプロ初打点)先発が(同期入団の菊池)雄星だったし、同点にして何とか負けを消したかった。

 ▼西武・河田外野守備走塁コーチ(秋山の好返球は)スーパープレー。ああいう体勢から、ドンピシャで投げてくれた。

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