阿部も浩二監督も「勝ちにいく」初の１次全勝突破で弾みつける

キューバ戦に向けた練習中に阿部と談笑する山本監督

ＷＢＣ１次ラウンドＡ組 日本―キューバ

（3月6日 ヤフオクドーム）
　キューバ戦は勝敗にかかわらず、日本の２次ラウンド進出がすでに決定している。それでも阿部（巨人）は「まずは勝ちたい。勝ちにいく中で何かを見つけられれば。とにかく勝てるように全力を尽くす」と４番として出場する覚悟を口にした。

　まだ、右膝痛は完治していないが、２次ラウンドで再び対戦する可能性があり、打者の反応や投手の球筋など見逃すつもりはない。全力で挑み何よりも勝利を目指す。

　チームとしての意思統一を表すように山本監督も同じ思いを口にした。「自分たちの野球で勝ちにいく。そうしないと２次ラウンドにつながらない」。勝敗次第で８日の２次ラウンド初戦の相手が替わるため、キューバのメサ監督はＢ組の結果によっては勝利にはこだわらない考えを示したが「キューバの監督はそうかもしれないが、試合でそういったことを考えると後に響く可能性がある。台湾ラウンドの情勢ではなく、チームの戦い方だ」と一刀両断した。連覇を成し遂げた過去２大会で侍ジャパンの１次ラウンドの全勝突破はない。初のスイープで、強豪ぞろいの東京決戦へ弾みをつけたい。