かわいさ余って…高木監督 福留と初対決へ「悪くなっとらんか期待」

[ 2013年3月5日 08:14 ]

2008年2月、カブス時代の福留を訪れ、激励した高木氏

 中日の高木守道監督(71)が4日、6日に実現濃厚な阪神・福留との初対決に「楽しみはない」ときっぱり。全盛期を知りオフの争奪戦でもラブコールを送ったが一転、衰えを期待した。

 「まだ見ていない。悪くなっとらんか期待するだけや。良くなっとったら苦しい」

 福留が中日に在籍していた当時は野球解説者だった指揮官。「ナゴヤドームで嫌になるほど見ている」と、その実力は熟知している。ただ、メジャーを経て6年ぶりに日本に復帰した今の姿は、テレビでも未確認。「(当時は)バリバリだもん。そりゃあ、変わってるでしょ。何年もたっているんだから」と「願望込み」ながらも、中日時代ほどの力を発揮できるかどうかに疑問符をつけた。

 昨オフには阪神、DeNAとの争奪戦に参戦。条件面は劣勢の中で「金じゃない。中日だと言ってくれたら」と、古巣として情に訴えかけたが、実らなかった。それだけに、あすの甲子園で変わらぬ勇姿を見せつけられては面白くない。

 2月16日の北谷球場での練習試合では、若手主体の阪神に15失点。「よう点を取っとる。ウチが景気づけしたみたいなもんや」と警戒する打線に福留が加わる。新生・猛虎打線を抑えるには“福留封じ”がカギとなりそうだ。

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2013年3月5日のニュース