中田 立浪コーチに一喝されていた「結果を残したかった」

[ 2013年3月4日 06:28 ]

<日本・中国>2回2死二塁、先制適時打を放った中田(中央)は、ベンチに向かってポーズを決める

WBC1次ラウンドA組 日本5―2中国

(3月3日 ヤフオクドーム)
 自打球の影響で、前日のブラジル戦を欠場した中田翔内野手(23)がWBC初打席の2回に先制適時打。日本の若き大砲がマルチ安打で「世界デビュー」を飾った。

 「1本目はしっかりタメができたから高めの球を打てた。雲の上の存在の立浪さんがずっと見てくれてる。結果を残したかった」と中田。その立浪コーチは福岡入りした27日、軽い体調不良を訴えた中田を一喝したという。

 将来の日本の4番と思えばこその親心。そして山本監督は言った。「打ったねえ。先制点だよ。悔しかっただろうし、ウズウズしてたろうからな」。誰もが野手最年少の23歳を思い、信じていた。

 順当に2連勝。しかし、手放しでは喜べない。ブラジル、中国と格下相手にともに5得点ずつで、2試合で計13安打。この試合も6回以降は無安打に抑えられた。今こそ望まれるのが若き大砲の爆発。「僕は思い切りやるだけです」。中田のパワーが全開になったとき3連覇も見えてくる。

 ▼立浪打撃コーチ 中田はまだ日によって打ち方が違うけど、試合は結果が全て。1本目もインハイのシュート気味の球をうまくさばいた。3打席目(の好機)に犠飛でも打ってくれたらね。

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2013年3月4日のニュース