オリックス イチロー獲り!「気持ちは100倍、200倍」

[ 2012年10月31日 06:00 ]

 オリックスの村山良雄球団本部長(66)が30日、ヤンキースからFAとなったイチロー外野手(39)の獲得に乗り出すことを表明した。大リーグ選手会は米国時間29日(日本時間30日)にFA選手137人を発表し、同日から日米全球団の接触が可能となった。今季所属したヤンキースのほか、ジャイアンツも獲得リスト上位に挙げているがイチローの意思を確認した上で、メジャー球団を上回る破格の条件も提示していく。

 オリックスの本気度を表す熱い言葉だった。村山球団本部長は、FAとなったイチローについて明確に言い切った。

 「本人の気持ちが第一ですが日本でということになればもちろん、もろ手を挙げていきます。(日本なら)オリックスしかない。国内のどの球団よりも気持ちは100倍、200倍ある」

 米国時間11月2日(日本時間3日)まで今季所属球団であるヤンキースとの独占交渉期間となるが、その期間中も他球団との接触は可能。3日(同4日)以降はいつでも契約締結できる。イチローは01年のマリナーズ移籍後も、例年オフに神戸のオリックスの球団施設で自主トレを行い、宮内義彦オーナーとも会食し、将来のビジョンも含めた意見交換も行っている。イチロー本人に直接、意思確認を行うことが可能だ。村山本部長は「僕とイチローの中での信頼関係は厚い。オフにも会っている」と語った。

 イチローはヤンキース移籍後に打率・322と結果を残し、各球団の注目度も上昇。ヤ軍が残留オファーを出す可能性は高く、今季世界一となったジャイアンツも獲得リスト上位に入れている。あるア・リーグのスカウトは年俸を「400万~500万ドル(約3億2000万~4億円)」と予想。オリックスは誠意とともに大リーグ強豪球団を上回る破格の条件提示も必要となる。しかし、最下位からのチーム再建にイチロー復帰以上の補強はない。

 イチローはヤ軍での今季全日程終了後、去就について「自分を必要としてくれるところ」とだけ話している。ニューヨークの地元紙にはイチローが残留を希望していると見る向きもあるが、古巣からのラブコールはどう響くか。今後の交渉の行方が注目される。

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2012年10月31日のニュース