まさに“西武劇”!早撃ちガンマン、浅村 初球打ち3点打

[ 2012年9月14日 06:00 ]

<西・オ>6回2死満塁、走者一掃の3点適時二塁打を放つ西武・浅村

パ・リーグ 西武8-1オリックス

(9月13日 西武D)
 まさに西部劇だ。早撃ちガンマンを彷彿(ほうふつ)させる西武の切り込み隊長が試合を決めた。6回、2点をリードし、なおも2死満塁。西武・浅村は比嘉の初球のシュートを振り抜くと、左中間を破る走者一掃の二塁打となった。

 「チャンスはより積極的に。少々ボール気味でもいってやろうと思った」。この日は3安打を放ち、いずれも初球打ち。「初球から安打を打てばチームも盛り上がりますから」と胸を張った。

 8月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)から1番に座り、13試合で56打数19安打、打率・339。好調の秘けつを浅村はこう自己分析する。「1番でも積極的にいくことは変わらない。ただ大きいのを捨ててコンパクトに振ることを心掛けている」。不動の1番だった栗山が左尺骨骨折で戦線離脱。今季絶望となったが、最大の不安要素が解消されつつある。栗山はチームトップの58四死球。じっくり球を見極めるスタンスだが、浅村は違う。好球必打。早打ちの1番は西武の新しい武器になりつつある。「栗山さんがいないのは大きなマイナスだけど、僕は栗山さんの代わりにはなれない。(2番の)秋山さんと“2人で1点取ろう”と話している」と21歳の若武者は自覚十分だった。 

 浅村に加え、2番の秋山も適時打を放つなど6回の1イニングで7得点。昨年まで1、2番コンビだった栗山、片岡の離脱した穴を補って余りある活躍で、2連勝と首位をがっちりキープした。渡辺監督も「1番の浅村が状態が良いから走者をためてくれればね」と信頼を口にする。中島、中村だけではない。「早撃ち」の浅村も要警戒だ。

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2012年9月14日のニュース