吉見 巨人のM点灯阻止!稲葉コーチに手向けの完投9勝目

[ 2012年8月15日 20:59 ]

巨人戦で完投勝利を挙げた中日・吉見

セ・リーグ 中日6-1巨人

(8月15日 ナゴヤD)
 中日のエース・吉見が巨人相手に1失点完投で9勝目を挙げ、チームの連敗を3でストップ。巨人の優勝マジック点灯を阻止し、自身のナゴヤドームでの連勝を13に伸ばした。

 「今日はあまり、相手が巨人とか考えないでしっかり投げようと思った」と吉見。いつも以上に負けられない理由があった。この日、11日に脳内出血のため63歳で急逝した稲葉光雄2軍投手コーチの葬儀・告別式が名古屋市内の斎場で営まれた。吉見もユニホーム姿で参列。「ファームにいる時も、1軍にいる時も、会えばいつも、いろいろアドバイスをいただきました。本当にお世話になりました」。中日は、11日から勝っておらず、恩人に勝利を手向けるためにも、力を尽くして投げた。初回に1死満塁のピンチで、村田をに併殺に仕留めた後は、危なげない投球を続けた。

 打線も援護した。高木監督が「今年1番の気持ちいい試合だった」と表情を緩めるほど。初回、先頭の大島が四球、荒木は遊ゴロも、坂本が取りそこね無死一、三塁に。続く和田が左前適時打で先制。さらに森野は三塁ゴロで併殺も、その間に加点した。さらに3回には左翼線二塁打の荒木を塁に置き、和田が2打席連続タイムリーを放って加点。さらに森野もフェンス直撃右越えタイムリー三塁打。1死後、谷繁の左犠飛で5点目。5回にも加点した。

 この日2安打2打点の活躍を見せた和田は「昨日、1点も取れなかったし、今日は初回からチャンスが回ってきたので、1点でも返すという気持ちだった」と語り、5・5差の巨人との決戦は「勝負は9月と思っている。最後に逆転優勝できるように、頑張ります」と力強かった。

続きを表示

この記事のフォト

2012年8月15日のニュース