黒田がキレた「今まで野球をやってきた中でありえない」

[ 2012年8月11日 06:00 ]

<タイガース・ヤンキース>5回、カブレラの二ゴロを捕球しようとし、バランスを崩し転ぶヤンキース・黒田

ア・リーグ ヤンキース4―3タイガース

(8月9日 デトロイト)
 ヤンキースの黒田は試合後も怒っていた。11勝目をかけて先発した9日(日本時間10日)のタイガース戦。5回に同点とされ、なお迎えた2死一塁。ダークスの左翼線への打球に対し、ティム・ウエルキー三塁塁審は一度、両手を上げファウルのジェスチャーをしながら、フェアに判定を覆し、この時点での勝ち越し点を献上した。

 「自分が今まで野球をやってきた中でもありえない。気持ちを抑えるのが難しかった。納得いかないし、言いたいことはたくさんあった」

 左翼手イバネスも一度歩きかけてから、慌てて打球を追ったが、一塁走者の生還を許した。ウエルキー塁審は「外野手のプレーに影響がなかった」と悪びれずに話したが、黒田は「ファウルとなった時点で選手は気持ちが一度切れている」。猛抗議で退場となったジョー・ジラルディ監督も「審判のミスの代償を、われわれが払うのか。あれがなければ走者は生還していない」と言った。

 チームは8回に逆転。6回1/3を10安打されながら3失点に抑えた黒田の粘りが勝利を呼んだ。「あの後にしっかり抑えられて、チームが勝てて良かった」と最後は安どの表情を浮かべた。

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2012年8月11日のニュース