イチ 幸運安打も「いいチームメートだったから気の毒」

[ 2012年8月7日 06:00 ]

<ヤンキース・マリナーズ>7回、ヤンキース・イチローの当たりは平凡な中飛。しかし、中堅手が打球を見失い二塁打に

ア・リーグ ヤンキース6―2マリナーズ

(8月5日 ニューヨーク)
 ヤンキースのイチローが幸運な形で、連続試合安打を12に伸ばした。古巣マリナーズ戦の7回、高く打ち上げた飛球を中堅手サウンダースが見失う。午後4時前。ほぼ真西を向いていたため、傾き掛けた太陽と重なったのだ。打球は右足に当たって外野を転々とし、イチローは二塁を陥れた。

 この一打でヤ軍デビュー戦からの連続安打の球団記録に並んだ。全て1試合1安打での12試合連続安打も大リーグ歴代10位タイの珍記録。「どうでもいいっすね」と苦笑いのイチローだが、サウンダースには同情した。「外野手の気持ちはよく分かるし、サウンダースはいいチームメートだったから気の毒」。デーゲームのヤンキースタジアムに出現する「魔物」は左翼を守るイチローにとっても難敵。

 「最初に(球は)よく見えるけど、最後に(日差しが)が入ってくる。レフト(上空)に太陽のある時間も長い」という。3回には左中間の飛球を半身の姿勢で捕り「正対すると無理です」と説明した。

 古巣との今季最終戦を終え「良かったですよね、みんなとあいさつできて。やっぱり、なかなか敵にはならなかったということですね」と振り返った。

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2012年8月7日のニュース