阪神 光星学院・田村をリストアップ “城島2世”に期待

[ 2012年5月30日 10:46 ]

センバツで準優勝した光星学院の捕手・田村龍弘

 阪神が今秋ドラフト候補として、光星学院の田村龍弘捕手(3年)をリストアップしていることが29日、分かった。田村は、準優勝した今春のセンバツでも準決勝・関東一戦で135メートル弾を放つなど、高校通算30本塁打を超える打力が最大の魅力だ。

 次代を担う捕手育成が叫ばれて久しい阪神。しかし小宮山は殻を破れず、高卒2年目の中谷は、打力を生かすために外野手に転向。強打の捕手として期待された橋本も伸び悩んでいる。

 22日に腰椎椎間板ヘルニア手術をした城島は、右肘痛を抱えており、来季も捕手としての活躍には疑問符が付く。藤井彰も来季は37歳。支配下登録捕手は9人いるが、実質的には7人で、球団関係者も「絶対数が少ない。今年は即戦力を含め、複数の捕手を獲得する必要性がある」と話す。

 そんな中、阪神が上位候補として注目するのが田村だ。昨夏の甲子園大会後に、本格的に捕手に転向したばかりで経験は浅いものの、卓越したセンスで違和感を感じさせない。センバツでは5度、盗塁を企図されたものの3度の阻止。地肩の強さはもちろんだが、二塁送球完了は、プロレベルの1・9秒台を誇る。

 そして、最大の魅力が打力だ。1年秋の東北大会・仙台育英戦で3本塁打し、一躍、脚光を浴びた。今センバツでも、プロ注目の愛工大名電・浜田から2安打し、大阪桐蔭・藤浪からは3安打。厳しいマークの中、1本塁打を含む計9安打で打率・474をマークした。

 「打力はもちろん、肩も強くセンスを感じる。高校生の捕手として、すぐに名前が浮かぶ存在」と、別の球団関係者も高評価する。城島級の“打てる捕手”を、猛虎が今後も徹底マークしていく。

続きを表示

2012年5月30日のニュース