久保今季絶望 右肘じん帯再建手術し来季開幕目指す

[ 2012年5月19日 06:00 ]

 巨人の久保裕也投手(31)が、右肘じん帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けることが18日、分かった。この日、川崎市のジャイアンツ球場で原沢敦球団代表兼GM(55)や原辰徳監督(53)に報告を済ませた。今月中に関東圏内の病院で手術を行う。今季中の復帰は絶望で、来季の開幕を目指す。

 久保は昨季途中から抑えに定着して20セーブをマーク。今季も守護神として期待されたが、オフに受けた右股関節の手術の影響で調整が遅れた。開幕こそ1軍入りしたものの、2試合で防御率9・00。4月6日に右肘痛で出場選手登録を抹消された。久保は「1カ月、ノースローにして回復を図ったけれどキャッチボール程度でも痛みが強く出る」とし「(今年)1年を棒に振ることにもなるが自分のためにも球団のためにもいいと思いました」と手術に至った心境を明かした。

 一般的にトミー・ジョン手術は完治まで8~12カ月を要するとされる。同様の手術を昨年6月に受けたレッドソックス・松坂は、10カ月後の今年4月に実戦復帰した。原監督らには「今年1年、治せないのは残念だけど、自分で決断したことだから(早く)戻って来られるように」と言葉をかけられたという。今後も抑え役は西村健太朗投手(27)が務めることになる。現在、今季初の5連勝中で貯金2。上り調子のチームで、昨季の守護神の長期離脱という残念なニュースとなった。

 ▼トミー・ジョン手術 正式名は側副じん帯再建手術で、肘のじん帯断裂に対する手術形式。損傷した肘のじん帯を切除して、他の部位から正常な腱を移植することで患部の修復を図る。70年代にフランク・ジョーブ博士が考案。74年に、当時ドジャースのトミー・ジョン投手が初めて受けたことから命名された。村田兆治氏や桑田真澄氏、レッドソックス・松坂も同じ手術を受けた。

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2012年5月19日のニュース