大学では3勝1敗 斎藤、野村との「佑祐」対決負けない

[ 2012年5月19日 06:00 ]

打撃の構えをする斎藤

 「佑祐」対決には負けない!日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が18日、交流戦プロ初登板となる19日の広島戦(マツダ)へ向けて必勝の誓いを立てた。投げ合うのは、東京六大学で自身と同じ30勝&300奪三振を達成したドラフト1位ルーキー・野村祐輔投手(22)。栗山英樹監督(51)から野村より先に降板することは許さないとの猛ゲキが飛ぶ中で、静かに闘志を燃やした。

 斎藤にとってプロ2年目にして初めての交流戦登板。相手は、六大学時代からしのぎを削ったライバルだ。「楽しみです。(野村は)安定感があって凄くいい投手だった。今もそういう感じだと思う。粘り強く投げたい」。2年ぶりの再戦。右腕は笑顔で話した。

 早大のエースとして六大学史上6人目の30勝&300奪三振を達成したのが斎藤なら、明大のエースとして7人目に成し遂げたのが野村だった。大学時代は先発で計4度投げ合って斎藤の3勝1敗。初対決となるプロの世界で、先輩として負けるわけにはいかない。スポーツキャスター時代に2人の投げ合いを見てきた栗山監督は「同じ時代に一緒に甲子園で活躍して、プロの世界に入った2人。佑樹は野村より長くマウンドにいないといけない」と奮起を促した。

 斎藤にとっては、真価の問われるマウンドとなる。前回12日の西武戦(函館)では気温の低さや強風、慣れないマウンドなどに苦しみ、2回途中で自己ワーストの9失点でKOされた。「あしたちゃんと投げなきゃ2軍落ち、という思いでやってほしい。変なことしたらぶん殴るよ。斎藤佑樹として、一人の男として魂や意地を見せてほしい」と指揮官。右腕は「前回あれだけ打たれて最悪のところまで行った。ある意味、気持ちは楽」と心機一転、初めてセ・リーグの打者に挑む。

 この日はブルペンで35球の最終調整に加え、マツダスタジアムのマウンドにも立って感触を確かめた。順調にいけば今後は中5日での先発が続き、31日のヤクルト戦では六大学時代に慣れ親しんだ神宮での登板が待つ。昨季は左脇腹痛で離脱し、投げられなかった交流戦。まずは野村に投げ勝ち、最高のスタートを切る。

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2012年5月19日のニュース