半田渚がプロ初勝利!京都 ルーキー活躍で初Vへグイッ

[ 2012年5月19日 11:01 ]

2安打3打点の細田あかね(51)を迎える京都ナイン

日本女子プロ野球前期 京都10―2兵庫

(5月18日 わかさスタジアム京都)
 日本女子プロ野球リーグは18日、わかさスタジアム京都で前期の1試合を行い、京都アストドリームスが10―2で兵庫スイングスマイリーズを下した。5連勝した京都に優勝マジック「4」が点灯した。

 京都がヤングパワーで悲願の初優勝へとまた一歩近づいた。新人先発の半田渚は5回を2失点に抑える好投でプロ初勝利を記録。今季2度目のチーム5連勝に貢献した。初回、いきなり3連続四死球を出す不穏な立ち上がりとなったが、落ち着き払った投球でピンチを切り抜けた。最初の走者を牽制球で刺すと、直後の安打で満塁としても後続を連続三振に切って取った。

 「最初は力が入っちゃったんですけど、打線が14安打もしてくれたんで、後は落ち着いて投げることが出来た。気持ちで負けないように強気で腕を振って勝負をしにいった」。3回に3安打を浴び2失点したが、裏の攻撃で京都打線が打者9人を送る猛攻。一挙に5点を奪い、逆転に成功した。

 味方打線の奮起で完全に立ち直った半田は、4回以降も走者を出しながら得意のカーブを駆使し、要所を抑える投球でゼロに切り抜けた。「前回の登板(9日)では、どうしても気持ちの焦りが出た。気負うほど体が突っ込んで、リリースポイントがバラバラになってしまった」。

 打たれ始めると投げ急いでしまう悪い癖を直すことに努力した。マウンドを振り返り、ナインを見渡すことで気持ちを落ち着ける。メンタルのコントロール方法を身につけたことで、常に下半身主導の投球を実現。カーブを切る位置も安定し、打者有利のカウントからでも変化球でストライクを取った。

 「このままチーム全員で優勝に向かいたい」。プロ初先発から2試合目で初勝利を手にし、チームに優勝マジック「4」を点灯させた半田。最短で26日の初優勝へ向け、いつでもどこでも全力で投げるつもりだ。

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2012年5月19日のニュース