満塁で打率１０割！稲葉Ｖ打で大台へ残り１０本

＜西・日＞６回、稲葉は逆転適時打を放ち笑顔で清水コーチ（左）とハイタッチ

パ・リーグ 日本ハム３－２西武

（4月19日 皇子山）
　どこまでも頼りになるベテランだ。日本ハムの稲葉が値千金のＶ打で２０００安打にまた一歩近づいた。１点を追う６回２死満塁から逆転の２点右前打に「見逃せばボール球かな。うまくバットが出た。粘ってつないだ場面。集中していった」。西武・岸の初球、高めのチェンジアップを強引に右前にはじき返した。

　打率・３７５、２０打点は堂々のリーグトップ。得点圏打率だけでも・５８８の数字だが、満塁機では今季４打数４安打で９打点と圧倒的な勝負強さを誇っている。試合前のティー打撃では、岸が緩急で揺さぶってくることを念頭に置き、山なりの球を打って、上体が突っ込まないように留意した。その入念な準備で、ここ一番で岸の緩い変化球に対応できた。「いつも言ってるけど２０００本のためにやってるわけじゃない。チーム（のため）です」と稲葉。大台まで残り１０本。カウントダウンが始まった。

　▼日本ハム・中田（自打球で苦もんの表情も、３四死球を選び逆転勝ちに貢献）足は大丈夫。稲葉さんが調子いいので次につなげようと考えている。