黒田長期戦辞さず「時間の許す限りじっくり決断」

[ 2011年12月30日 06:00 ]

 ドジャースからFAとなり、去就が注目される黒田博樹投手(36)が28日(日本時間29日)、本紙の電話取材に応じ、長期戦も辞さない考えを示した。既に越年は決定的となっており「野球人生を見つめ直す意味で大事なオフ。時間の許す限り、じっくり決断を下したい」と語った。

 FAの先発投手の目玉とされながら、ここまで時間がかかっているのは理由がある。今年は例年以上に移籍市場の動きが鈍く、黒田側と交渉のテーブルについているレッドソックス、ヤンキースなどは同時進行でトレード交渉も行っており、黒田へ最終的な条件提示には至っていない。古巣・広島からは11月にオファーを受けているが、来年2月に37歳になる右腕は悔いのない決断を下すためにも、メジャー球団の条件が出そろうまで待ち続ける覚悟だ。

 関係者によると黒田は大リーグに残る場合、ワールドチャンピオンを狙える球団であることに重きを置いているという。メジャーで世界一を目指すのか、それとも愛着ある広島への復帰か。黒田の動向が注目される。

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2011年12月30日のニュース