ロッテ ご当地アイドル「CLM26」結成だ

[ 2011年12月30日 06:00 ]

 ご当地アイドルで集客アップだ。ロッテの中村家国球団社長(66)は29日、来季の球団の目玉として女性アイドルユニットを結成するプランをぶち上げた。国民的アイドルのAKB48にあやかって、「千葉(C)ロッテ(L)マリーンズ(M)」の頭文字と、ファンのために欠番となっている背番号26を組み合わせた「CLM26」を結成。イベントなどを積極的に行う予定で、最下位に沈んだチームの成績とともに球団の業績もV字回復を狙う。

 球団トップの熱意は本物だ。千葉市内の球団事務所で仕事納めに臨んだ中村社長は、職員を前にした訓示で真剣な表情で自らの考えを明かした。

 「AKBのようなものをつくって野球とコラボができないか。エンターテインメント、ショービジネスができないかと思っている」

 若者に関心を持ってもらい、新たなファン層を開拓するのが一番の狙いだ。千葉県在住、在学の女性を対象に、年明けにもオーディションを行ってメンバーを選抜。QVCマリンでのコンサートやロッテのCM出演などで売り出す。チームの遠征中は地元でイベントを行うなどの私案を披露した同社長は「(AKBのプロデューサーの)秋元さんのような発想が必要だと思っている。やらなければ始まらない。既に職員に指示した」と言葉に力を込めた。

 今季主催試合の観客動員数は計133万2815人(1試合平均1万8511人)。東日本大震災による節電策で4月中のナイターを自粛した影響もあり、リーグワーストの前年比13・8%減だった。これが球団経営を圧迫し、チームも最下位に沈むという悪循環。同社長は「今年より最低でも10~20%アップさせたい」と目標を口にした。

 「来年日本シリーズに出られなければ、私はいないものと思ってください」と同社長は、自身の進退を懸けてチームの改革に取り組むことを宣言した。補強策としてサブロー、ホワイトセルを獲得するなど戦力は整いつつある。ご当地アイドルプロジェクトで、強くて人気があるロッテの復活を目指す。

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2011年12月30日のニュース