ラミ後継候補 巨人がメジャーデビュー2戦連発男獲り

[ 2011年12月15日 06:00 ]

 巨人が新外国人選手として、フィリーズのジョン・バウカー外野手(28)の獲得を目指していることが14日、分かった。すでにFAで横浜から村田を獲得。同じくソフトバンクからFAした杉内との交渉も続けている。一方でDeNAへ移籍したラミレスの抜けた外野陣も大きな補強ポイントとなっており、その穴を埋める存在としてバウカーに白羽の矢を立てた。

 バウカーは28歳の左の強打者。自身メジャー初出場となった、ジャイアンツ時代の08年4月12日のカージナルス戦でいきなり3ランをマークし、鮮烈なデビューを飾った。さらに翌日の同戦でも本塁打。ジ軍史上初のデビュー戦から2試合連続アーチというインパクト満点の記録を残した。

 メジャー通算では17本塁打だが、3Aでは09年に打率・342、21本塁打、83打点でマイナーリーグの公式サイトが選ぶ最優秀打者賞を獲得。今季もパイレーツ傘下3Aで打率・306、15本塁打、76打点をマークした。パワーに加えコンパクトなスイングが特徴で、高い打率も残せる。守りでは一塁、右翼、左翼もこなせるなど、用兵の幅の広がりを好む原監督の野球にもマッチする。

 バウカーはメジャーでは、ドジャースからFAとなった黒田には通算9打数4安打。川上、薮田、斎藤ら日本人投手からもことごとく安打を放った。日本野球への適性も十分。獲得となれば、3年ぶりのV奪回を狙うチームにとって大きな戦力となるに違いない。

 ◆ジョン・バウカー 1983年7月8日生まれ、米カリフォルニア州サクラメント出身の28歳。カリフォルニア州立大ロングビーチ校から04年ドラフト3巡目でジャイアンツ入団。07年に傘下2Aで打率・307を残して頭角を現し、08年4月12日のメジャーデビュー戦で3ランを放つなどこの年は111試合に出場。09年は傘下3Aで打率・342、21本塁打、83打点を記録しマイナー公式サイトの最優秀打者賞を受賞。今季途中にパイレーツからフィリーズに移籍した。1メートル85、93キロ。左投げ左打ち。

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2011年12月15日のニュース