T―岡田 李大浩に「4番というところで負けたくない」

[ 2011年12月15日 06:00 ]

2000万円アップで契約更改を終えたT-岡田は会見場で思わず満面の笑みを浮かべる

 4番はオレが打つ。オリックスのT―岡田外野手(23)が14日、同日にほっともっとフィールド神戸で入団会見した新外国人・李大浩内野手(29=前韓国ロッテ)に対し、主砲の座を渡さないことを宣言した。契約更改交渉にも臨み2000万円アップの7800万円プラス出来高で契約も更新した若き大砲がV奪回に向け、まずはチーム内でのライバル争いに勝つ。

 T―岡田は2000万円増の7800万円プラス出来高払いに笑顔で一発サインした。

 しかし来季の話に及ぶと一変、真剣なまなざしで4番死守を誓った。

 「今年はいい成績とは言えない。来年は今年の経験を生かし、悔しさをぶつけてリベンジしたいと思っている。4番というところでは負けたくない。その思いは強い。4番へのこだわりはある」

 珍しく熱さを表に出した。くしくもこの日、契約交渉の前に、新外国人の李大浩(イデホ)が同じ場所で入団会見した。すでに岡田監督は新助っ人を来季の4番に起用することを明言している。しかし昨季途中から4番に座る若き大砲は、韓国で2度の3冠王を獲得した長距離砲に堂々と“宣戦布告”した。

 「(来季は)打点数、得点圏打率、勝負強さにこだわりたい。今年の悔しさをぶつけたい」

 入団6年目の今季は自己最多の134試合に出場も、統一球の影響もあり期待された本塁打は16本に終わった。しかし、打撃不振で2軍降格を経験しながらもパ・リーグ4位の85打点を記録した。その打点数の評価が年俸アップにつながった。

 来季は李大浩とともに3桁打点を目標に設定した。100打点コンビが誕生すればV奪回も現実味を帯びてくる。

 目標達成すれば来年のオフの契約交渉では年俸1億円の大台突破も確実となる。

 発奮材料となる大きなライバルは間近にいる。チーム内の競争に勝ち抜き、4番の座を必ず守ってみせる。

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2011年12月15日のニュース