突然の退任惜しむ声…長年のファンは批判も「客減った」

[ 2011年9月22日 20:41 ]

中日・落合監督退任

 「優勝争いをしている時期で驚いた」。22日、突然発表された落合博満監督(57)の今季限りの退任。ナゴヤドームに詰めかけた中日ドラゴンズのファンからは惜しむ声が上がる一方、長年のファンからは辛口の批判も出た。

 父親と球場を訪れた愛知県田原市の小6河合優弥君(11)は「落合監督の中日は強くて学校でも人気があったので寂しい」とがっかりした表情。一塁側に陣取ったドラゴンズファンの名古屋市の会社員平田正之さん(52)は「サービス精神に欠け、ファンからは支持されなかったけど、チームに必要な人」と惜しんだ。

 ヤクルトファンが陣取る三塁側で名古屋市の会社員中垣内優子さん(33)が「選手に厳しいと中日ファンは批判するが、3回も優勝した。ぜいたくな悩みだ」と皮肉交じり。同市のヤクルト応援団の中野晃さん(35)は「ファンには冷たく見えたかもしれないが、温情采配しない、勝負に徹した監督だった」と評価した。

 長年のドラゴンズファンからは批判も。愛知県知多市の数十年来のファン花井基伸さん(40)は「選手のけがの情報も発表しない。秘密が多く何を考えているか分からない監督だったので、ファンはリーグを一緒に戦っている気がしなかった」と渋い顔。

 ファンが集まる名古屋市千種区の中華料理店の兵頭勝子さん(71)は「魅力に欠ける野球で、人気がなかった。客の数も減った」と批評した。

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2011年9月22日のニュース