和田完封M12!杉内離脱も重責果たした13勝

[ 2011年9月22日 06:00 ]

<オ・ソ>無四球完封勝利の和田

パ・リーグ ソフトバンク3―0オリックス

(9月21日 京セラD)
 ソフトバンクは21日、和田毅投手(30)が5連勝中と好調のオリックス打線を相手に今季2度目の完封で13勝目をマークした。
【試合結果】

 散発4安打の無四球で三塁を踏ませなかった昨季MVP左腕の快投で、チームはリーグ優勝マジックを1つ減らして12。29日の日本ハム戦(ヤフードーム)にも決まるリーグ連覇へ一歩近づいた。また、内川聖一外野手(29)が規定打席に到達し、打率・336でリーグトップに躍り出た。

 マウンド上の立ち姿には威厳があった。和田がテンポの良い投球でアウトを重ねた。無四球、散発4安打で三塁を踏ませない投球内容に、「きょうは最後まで投げることができてよかった」と自然と笑みが広がる。5月3日の楽天戦(ヤフードーム)以来の完封。昨季MVP左腕にとって面目躍如の13勝目で、チームの優勝へのマジックナンバーを12に減らした。

 「低めに丁寧に投げるようにした。調子は良くはなかったけど、チェンジアップが良かった」と納得の表情。その言葉通り、左打者へのチェンジアップが効果的だった。開幕戦となった4月12日のオリックス戦(京セラドーム)で1点差の9回1死から後藤に同点ソロを浴びた球種だったが、この日は4回にその後藤からチェンジアップで2球空振りを奪って三振に。後藤以外にもチェンジアップに手を出した左打者の飛球は失速し、内野ゴロの山となった。

 杉内が左肩痛で離脱するアクシデントに見舞われた。二枚看板を張る和田は、その増えた責任を立派に果たした。「僕が0点に抑えれば負けることのない気持ちで投げた」と風格すら漂わせた。これで今季の対オリックス戦は4勝1敗、防御率0・99。CSで対戦となっても精神的優位に立てる。

 16日に海外移籍も可能なFAの資格取得条件を満たしてからの初マウンドで、アストロズのジェフリー楠元スカウトが視察に訪れた。ただ、和田は「チーム一丸。1つずつマジックを減らすのに貢献できたら」と言った。今、視界にあるのは連覇だけだった。

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