寺原序盤3失点 岡田監督「最近、ずっとやねん」

[ 2011年9月22日 06:00 ]

<オ・ソ>序盤からソフトバンク打線につかまり厳しい投球の寺原(中央)

パ・リーグ オリックス0―3ソフトバンク

(9月21日 京セラD)
 完敗だった。オリックス先発の寺原が序盤から失点を重ね、打線もソフトバンク先発・和田の前にわずか4安打で三塁を踏めず、今季11度目の完封負け。

 「今日はしようがないな。0点じゃ」

 策の施しようのない敗戦に岡田監督もサバサバとした表情だった。

 連勝街道は5でストップし、CS圏内を争う4位・西武とのゲーム差は3に縮まった。だが指揮官にとって痛いのは数字ではなかった。

 「立ち上がり点を取られるのが多いからな。最近、ずっとやねんけど」

 チーム勝ち頭である寺原の状態が上がってこない。この日も初回に先制点を与えると、2、4回に失点。今季自己ワーストの10安打を浴び、7回3失点で9敗目を喫した。指揮官が指摘するのは右腕の「迷い」だ。

 「先頭からセット(ポジション)で行ってたやろ? 振りかぶってから球の勢いもようなったし、2回(試合)ぐらい前はノーワインドアップもやっとった。少し考えすぎとるかもしれんな」

 4回までで3失点。振りかぶる投球フォームに変更した5回からは安定感を取り戻した。寺原自身は「前回、セットが良かったので…」としたうえで「少し考えすぎているかもしれない」と監督の指摘を認めた。

 横浜時代の07年にマークした自己最多12勝に王手をかけてから3試合の足踏み。8月以降はわずか1勝にとどまる。シーズン終盤戦、そしてポストシーズンの勝利はこの男の働きが絶対条件。指揮官は復調を信じて待っている。

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2011年9月22日のニュース