榎田プロ入り初勝利!阪神、連敗&最下位脱出!

[ 2011年5月24日 21:53 ]

4回阪神無死、新井貴が左中間に本塁打を放つ

 プロ野球交流戦、阪神―西武2回戦は24日、甲子園球場で行われ、阪神・下柳、西武・西口の両ベテランが先発した。

 阪神は17日のオリックス戦の4回以降、43イニング適時打がなく、4連敗でセ・リーグ最下位に転落。好調な西武を相手に連敗をストップできるか?

 西武は初回、栗山が中前打で出塁したが、栗山が遊ゴロ併殺。中島は三塁へ鋭い当たりも新井貴が好捕、一塁へ転送して3人で攻撃が終わった。

 その裏、阪神も先頭の平野が四球で出塁。俊介が送って1死二塁でマートンは三遊間を抜くヒット。先制の大きなチャンスが訪れたが、4番新井貴が二ゴロ。4―6―3と渡って併殺に終わった。

 2回、阪神は1死から城島が中前打で出塁。ブラゼル三振の後、上本の打席の時に西口がボークで城島は二塁へ。1ヒットで先制という場面が訪れたが上本は三振。無得点に終わった。

 下柳は序盤好調。2、3回は3者凡退に取り、3回を9人で終えた。西口も毎回走者を許すものの、要所を抑え得点を許さない。両投手の投げ合いが続いた。

 西武は4回、先頭・片岡が左前打で出塁。続く栗山の時に盗塁。下柳を揺さぶると、栗山は左中間を割る二塁打を放ち片岡が先制のホームを踏んだ。さらに中島も中前に運び栗山が還って2点目を挙げた。栗山は「(打ったのは)スライダー。とにかく先制点が取れたので良かった」と話し、中島も「打ったのはチェンジアップです。最低限、ランナーを進めようと思っていたのでヒットになって良かった」と、タイムリーを喜んだ。

 しかし阪神も負けてはいない。その裏、4番新井貴が左中間に豪快な一発を放ち1点還した。さらに金本四球、城島右前打で無死一、二塁。ここでブラゼルが中越えに大きな当たり!スタンドインかと思われたが、ビデオ判定により二塁打に。金本が還って同点だ。そして8番上本は右翼にきっちりと犠飛を打ち上げ城島が還り阪神が勝ち越した。

 次打者は下柳だが代打・鳥谷。西武ベンチはたまらず西口から左腕の星野にスイッチ。しかし鳥谷は四球を選び、1死一、三塁。そして1番に戻り平野が右前打を放ち、ブラゼルが4点目のホームを踏んだ。なおもチャンスがあったが俊介、マートンが凡退しこの回4点で攻撃を終えた。

 この回降板した西口は「先制点を取ってもらったのにすぐに逆転されてしまい、やってはいけないことをやってしまった。抑えたいという気持ちが強く力んでしまった」と悔しそうだった。

 静かな序盤と打って変わって4回以降は荒れ模様。5回、西武は代わった小嶋を攻め、秋山の中前打を足場に2死二塁から、片岡が左前適時打を放ち1点差に迫った。

 6回以降は両軍投手が好投。1点差のまま終盤に入った。

 8回、阪神は1死からブラゼルが右前打で出塁(代走・新井良)。上本が送り、投手の代打に桧山登場。桧山は期待に応え左前にはじき返し一、三塁となった。西武は投手にグラマンを送り出すが、1番平野が三遊間を抜く適時打を放ち、ついに待望の追加点が入った。その後も満塁と攻め立てたが、マートン右飛で1点で終わった。

 さあ、そうなると球児の出番だ。中村右飛、フェルナンデス三振、代打平尾三ゴロに斬って取りゲームセット。阪神は連敗を4で止め、横浜が敗れたため最下位を脱出した。7、8回を無失点で抑えた榎田がプロ入り初勝利を挙げた。

 お立ち台に立った榎田は「自分に勝ちがつくとは思わなかった。うれしいです」と笑顔。2イニングを投げたが「厳しい場面でも落ち着いて投げられるようになった」と成長した様子をみせた。真弓監督も「よく投げてくれた」と高く評価。また、指揮官は下柳の早い降板については「なかなか点が取れてなかったので早く仕掛けた。同点だけじゃなく追い越したかった」と裏事情を明かした。

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