プレーもお立ち台も最高！　ひちょり古巣から移籍１号

＜横浜・日本ハム＞お待たせ１号!!お立ち台でひちょりワールド全開の森本は笑顔でガッツ

交流戦 横浜２―０日本ハム

（5月23日 横浜）
　雨に煙るハマスタで、ひちょりの最下位脱出弾が飛び出した。横浜・森本稀哲外野手（３０）が２３日、０―０で迎えた日本ハム戦の４回に移籍後初本塁打となる左越えソロを放った。古巣相手に強烈な「恩返し」を見舞い、チームは６連敗後に引き分けを挟んで２連勝。１２日ぶりに最下位を脱出した。移籍後初のお立ち台でも、ひちょり節がさえわたった。

　移籍後初のお立ち台。横浜・森本の甲高い声が本拠地に響き渡った。かぶり物など持ちネタのパフォーマンスは東日本大震災後は自粛中。だが、明るいキャラクターで自然と場内の爆笑を誘った。「やったぜヨコハマ～！！ウソって言われるかもしれないですけど、ホームラン狙ってました。ウソウソ。ヒット打ちにいきました、ホントは！！」

　プレーで魅せた最高のパフォーマンスは４回だ。打って、走って、１球で２度もスタンドを沸かせた。左翼席中段に突き刺さる完璧なアーチに大歓声。そして三塁まで全力疾走した姿にどよめきが起こった。チームのテーマが全力疾走だからだけではない。古巣から放った移籍１号。しかも０―０の均衡を破る貴重な一撃に自然と体が反応したのだ。

　「楽しいですね、勝つと。最下位脱出と言っても、狙っているのはＡクラスなので」。最後は笑いなしの真剣な表情とコメントで会見を締めくくった。