スタイルは曲げない 福井 “聖地”凱旋「考えている余裕ないですから」

[ 2011年4月1日 10:57 ]

 期待の即戦力右腕が凱旋登板を果たす。広島のドラフト1位・福井優也投手(23=早大)が東日本大震災の復興支援として行われる3日の慈善試合ヤクルト戦(神宮)に先発する。昨年11月18日の明治神宮大会決勝戦以来となる“聖地”のマウンドで開幕ローテの座を確定させる。

 「最初から長い回を考えて投げるのではなく、初回から全力で飛ばす。考えている余裕はないですから」。気負わず、自らの信念を貫き通す。早大時代は絶対的守護神として大石(西武)が君臨。ペース配分を考えることなく、最初から全力投球が可能だった。プロでは状況が異なるがスタイルを曲げない。

 「登板は調整ではないし、これからもアピールが必要なので」。力を出し尽くして、結果を求めにいく。

 前回登板の3月24日・阪神との合同練習(マツダ)では5回4安打無失点。同様の好投を見せれば、開幕ローテは決定的となる。「自分のやることをやれば、大丈夫だと思います」。あえて自らにプレッシャーをかけて、福井は懐かしいマウンドに立つ。

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2011年4月1日のニュース