巨人“スマホ大作戦”過密日程へ強~い味方!

[ 2011年4月1日 06:00 ]

ウオーミングアップする沢村(中央)ら巨人ナイン

 遠征の強い味方だ。巨人がセ・リーグでは初めて、選手が自身の安打や本塁打、奪三振などのプレーを携帯電話で視聴できるシステムを導入することが分かった。山口県宇部市で行われる12日の開幕・ヤクルト戦(ユーピーアールスタジアム)をめどに対応した携帯電話を準備。過酷な日程もイメージ力アップで乗り越える。

 スマートフォン携帯を最大限活用する。試合を見直すだけでなく、条件付きで検索をかければ、野手ならば安打や凡打シーン、投手も奪三振や四球ばかりを集めたものをピックアップ。選手のあらゆる要望にも応えることができる。

 容量は膨大で、次戦対戦予定の投手が他チーム相手に投げた前回登板も視聴可能。その日の試合が翌日の夕方には編集可能となる処理能力の速さも魅力の一つだ。

 チームは節電対策もあり、52年のフランチャイズ制確立後、初となる地方球場での開幕戦を含め、4月は5カード中、4カードが宿泊を要する遠征。日程決定後には、原監督も「長丁場ですから。開幕のスターティングオーダー、この人たちだけで1年間、戦いなさいというのは無理なこと」と吐露していた。

 球場の資料室や自宅、遠征先の宿舎で行っていたDVDなどの確認作業が、携帯電話一つで気軽に行えるのが最大の利点。震災前から導入は計画されていたが、新幹線やバス移動が増え、活用頻度が高くなるのは確実だ。2年ぶりの日本一奪回へ。最新鋭機器を携える原巨人が、過酷日程も乗り越える。

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2011年4月1日のニュース