セから6年ぶり 前田健が初の沢村賞「出来過ぎです」

[ 2010年11月1日 17:27 ]

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が1日、東京都内で開かれ、セ・リーグの最多勝、最優秀防御率、最多奪三振に輝いた広島の前田健太投手(22)が初めて選ばれた。セの投手の受賞は2004年の川上憲伸(中日)以来、6年ぶり。

 前田健は今季、28試合で215回2/3を投げ15勝8敗、防御率2・21、勝率6割5分2厘、174奪三振をマークした。先発完投型の本格派を対象とする沢村賞の選考基準は15勝、防御率2・50、200投球回、10完投、150奪三振、25試合、勝率6割の7項目で、前田健は完投(6)以外の6項目をクリアした。広島勢の受賞は1991年の佐々岡真司以来。
 足のけがで欠席した土橋氏に代わって選考委員長を務めた前巨人監督の堀内恒夫氏は、一部で声が上がった金子千尋(オリックス)と比較し「防御率が良かったし、安定して勢いがあった」と説明した。

 ▼広島・前田健太投手の話 取れると思っていなかった。最近はセ・リーグから出ていないと知っていたのでうれしい。歴代の人とか現役でやられている受賞者には、まだまだ及ばない。タイトルでも3冠を取らせてもらったし、出来過ぎです。

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2010年11月1日のニュース