新人バッテリーは63年ぶり 21歳左腕快投「新たな自分の始まり」

[ 2010年11月1日 15:46 ]

 【ジャイアンツ4―0レンジャーズ】21歳のルーキー左腕、バムガーナーがジャイアンツを頂点まであと1勝に押し上げた。8回3安打6奪三振で無失点の快投に「新たな自分の始まりだと言い聞かせて投げた。こんな結果は夢にも思わなかった」と喜んだ。

 初の大舞台で驚くほど冷静だった。1回、先頭打者を四球で出すも、1死一塁から3番ハミルトンを二ゴロ併殺に仕留め、リズムに乗った。緩急をつけ、ゴロを打たせる。唯一のピンチだった3―0の7回2死一、二塁は低めが得意なキンスラーに高めを2球続け、狙い通り左飛に仕留めた。
 2007年のドラフト1巡目で入団。6月の昇格後、先発に定着した。女房役の23歳のポージーとはマイナーから一緒で「100パーセント信頼している」という親友。ポージーはバットでも8回にソロ本塁打して援護した。ワールドシリーズでは63年ぶりとなる新人バッテリーが、チームに大きな1勝をもたらした。
 日替わりでヒーローが出る今のジャイアンツを象徴する活躍。ボウチー監督は「21歳で、表現できないほど素晴らしい仕事をしてくれた」と目を細めた。(共同)

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2010年11月1日のニュース