落合監督 左対左もお構いなし「誰が使えて、誰が使えないか」

[ 2010年11月1日 08:41 ]

 【中日12―1ロッテ】投手と野手合わせて20人を送り込んだ第2戦。中日・落合監督の独壇場だった。

 第1戦で黒星を喫したことで、将は動いた。まずは6安打2得点に終わった打線をテコ入れした。「誰が使えて、誰が使えないか。シリーズは7試合しかない。状態が上がるのを待っていられないから、調子のいい選手から使っていかないと。(短期決戦で)状態が悪いヤツをいつまでも使い続ける必要はない」。
 その言葉通りに、第1戦から先発外野手を2人入れ替えた。初戦で3三振を喫した藤井をベンチ入りメンバーからも外し、第1戦は2番中堅だった英智も先発落ち。代わってスタメン起用したのは1年目の大島と2年目の野本だった。ともに左打者。2人の打撃練習を見て好調と判断したことに加え、ロッテ先発の左腕マーフィーの被打率が対右打者・219に対し、左打者・287というデータに基づいての起用だった。さらに1、2番は5月23日の楽天戦(ナゴヤドーム)以来、約5カ月ぶりとなる荒木、井端の「アライバ」コンビを復活させた。
 その起用が見事なまでに当たった。初回。4番和田の適時打などで2点を先制すると、なおも2死満塁から8番に入ったルーキーの大島が外角高めの141キロを逆らわずに打ち返し三塁線を破る適時2点二塁打。「とにかく走者を還すことだけを考えていた」と、日本シリーズ初出場の新人が、第1打席でベンチの抜てきに応えた。野本も2回に左前適時打を放ち、マーフィーを引きずり降ろした。

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2010年11月1日のニュース