初先発 ジャイアンツの日系4世は巨漢の左打者「失うものない」

[ 2010年11月1日 10:17 ]

 日本選手が出場していないワールドシリーズで、ジャイアンツの日系4世、トラビス・イシカワが「7番・一塁」で初先発した。敵地に乗り込んでの第3戦に敗れて2勝1敗のチームは、第1戦の8回に代打で適時二塁打した打棒に勢いを取り戻す期待をかけた。

 ボウチー監督は、今シリーズ9打数無安打で8三振と不振の主軸バレルを先発から外すことを決断。ハフを指名打者とし、レギュラーシーズン中から試合終盤に使ってきたイシカワを起用して「守備が引き締まるだろう」とうなずいた。
 イシカワはメジャー定着2年目の27歳。シアトルで生まれ、マリナーズファンだった高校時代にはイチローを球場で応援した。日本語は話せないが、高校時代に選抜チームで八戸へ遠征し、統率の取れた日本野球に強烈な印象を受けたという。
 身長191センチ、体重102キロと大柄な左打者。「失うものは何もない。貢献することを楽しんできた」と話すスラッガーが、大舞台に躍り出た。(共同)

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2010年11月1日のニュース