イチロー9度目の3安打も「悔しさ絶頂」

[ 2010年6月14日 06:00 ]

球場を訪れた第1回WBCメンバーの大塚晶則(左から2人目)と談笑するマリナーズのイチロー

 【マリナーズ1-7パドレス】チームが泥沼の5連敗の中で、マリナーズのイチローが今季9度目の1試合3安打と孤軍奮闘した。

 技ありだったのは2回2死二塁。左腕レブランクが2ストライクから投じた外角低めのスライダーに反応。見逃せばボールという難球を、右手1本で振り払うようにさばくと、三塁手、遊撃手、左翼手の間にポトリと落ちる左翼線適時打となった。「偶然のものではない。ヒットを打ちにいってますよ。投手が“FUCK、FUCK”って言ってたから、あぁ悔しいんだろうなと思いながら。(悔しさを)伝えてくれるから、分かりやすいわね」と涼しい顔。それでも、自らの3安打が勝利には結びつかず、「悔しさの絶頂やもんね」と口にした。

 ≪イチロー「すげえな」大塚に敬意≫マリナーズのイチローは試合前、2006年第1回WBCメンバーの大塚晶則の訪問を受けた。今年1月に3度目の右ひじ手術を受けながら、なお現役へ強い執着心を燃やすその姿に、「野球が本当に好きでないとできないし、そういう状況であれだけさわやかな笑顔は出せない。すげえな、と思いますね。前に進もうとしているわけだから、ああいうの(姿勢)を持てたらいいと思いますね」と敬意を払っていた。

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2010年6月14日のニュース