4割1分7厘の松井秀好調 チームも絶好調13勝4敗

[ 2010年6月14日 12:04 ]

 【エンゼルス6―5タイガース】松井秀の1試合3安打は6月に入って3度目となった。5月末に始まった20連戦はここまで13勝4敗。陣容を立て直せた背景には間違いなく松井秀の好調な打撃がある。

 一回の適時打も、2死から追加点の足場となった3回の二塁打も左方向への打撃。普段の豪快さとは異なる顔を見せ「一番の原因はちゃんと(球を)待てたこと。体重がちゃんと残っているからこそ逆方向に打てる」と納得の表情で分析した。
 松井秀はインパクトの瞬間は体のラインが斜めに傾くことが多い。手元で動くボールは呼び込めばミートできる確率は上がるが、差し込まれれば力が伝わらない。だから体を傾け「回転しながら距離を取る」と言う。
 6月の松井秀は回転の軸がぶれず、球との距離を取れるために相手の緩急に崩されない。一回は懐を突かれた後の緩い外角球、三回は外に逃げる速球にバットを繰り出した。外のスライダーをうまく拾った5回の右前適時打を含め、強引に打って内野ゴロを量産した不振時の姿はそこにない。
 20安打12打点で月間打率は4割1分7厘。めっぽう強い夏につなげる準備は早くも整っている。(共同)

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2010年6月14日のニュース