巨人拙攻3連敗…貯金0で交流戦終戦

[ 2010年6月14日 06:00 ]

<ソ・巨>3回1死一、三塁、多村の三ゴロで3走・山崎(左から4人目)が3本間で挟まれるもセーフとなる

 【巨人5-7ソフトバンク】12勝12敗の貯金0で交流戦を終えた巨人の原監督は「この時期に調子の上がらない選手が多かった。誇れる数字ではないが、次につながる成績で終わった感じです」と話した。相手を上回る14安打を放ちながら拙攻が目立ち、守備もミスが失点に絡んで今季3度目の3連敗だ。

  主導権を握れなかった。先発・西村健が3回途中で負傷降板。2番手で黄志龍が登板したが、1死一、三塁でミスが出た。多村の三塁への平凡なゴロで三本間に挟まれた山崎を捕手・阿部が三塁ベース寄りに追い過ぎて挟殺プレーに失敗(記録は小笠原の野選)。直後に松中に満塁弾を打たれた。4回も一塁・大田の失策が絡んで2失点。ミーティングで「交流戦の最後の試合。しっかり準備していこう」とゲキを飛ばした原監督も、ベンチで渋い表情だった。

 打線も4回無死満塁で1得点。6回は、1点差としたが、なおも2死三塁で坂本が中飛に倒れた。初回と9回に併殺打で好機をつぶした高橋は、これで12打席無安打。原監督も「(高橋)由伸君で始まって、由伸君に終わったのが、この数字でしょう」と振り返った。

 交流戦で低迷した主な要因は投手陣の不調だ。防御率はリーグ戦では3・34だったが、交流戦は4・39。先発投手に限れば3・18から4・75に大幅に悪化した。これで6月は10試合連続で先発投手に白星がない。主導権が握れない戦いは交流戦の最後まで続いた。13勝23敗と交流戦で失速した06年はシーズン4位に低迷した。まずは投手陣を立て直すことが急務だ。

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2010年6月14日のニュース